巨大市場へ成長の予感!?VRとARの今後|ウェブ部

巨大市場へ成長の予感!?VRとARの今後

アドテクノロジー

昨今、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)という言葉を至るところで目にするようになってきているかと思います。VRについては映画や漫画などで度々取り上げられていましたが、最近は創作の中の話ではなく、現実の身近な話題になっています。

本稿では、そもそもVRあるいはARとは何なのか、また、今後どういった発展を遂げていくのかについて記載したいと思います。

VR-バーチャルリアリティ(仮想現実)-とは

VRとは、仮想現実という言葉の通り、コンピュータ上に現実に近い状況を作り出して、現実では体験が難しい事象を疑似体験できる技術のことです。
1995年に某大手ゲーム関連会社がVRの名を冠するゲーム機を発売したのを皮切りに、2016年にも別の某大手ゲーム関連会社でも、VRに特化したゲーム機が発売され、VR=ゲームという連想をされる方も多いと思います。
VRの利用方法として、現実では再現が難しい状況を作り出し、それを疑似体験させるという行為は、ゲームとの相性が抜群だと思います。
しかし、ゲームやアミューズメントといった娯楽以外でもVRの活用は進んでいます。

その1つとして広告分野が挙げられます。
旅行会社のPRで、パンフレットに現地の見どころの写真を載せることで観光地をアピールし、ユーザーへ訴求するという手法は昔からありますが、
VRを活用すれば写真を見せるのみではなく、実際の観光地をVRで再現することができ、
現地に行かなくてもあたかもそこにいるかのような体験をさせることができます。
PRなので、一定時間で体験は終わってしまうため、続きを見てみたい、あるいは、今度は実際に現地に行ってみたいと思う方も多いと思いますので、
パンフレットで説明するよりも、より多くの情報をユーザーに提供できて、観光地のアピールにつなげられます。

AR-オーグメンテッドリアリティ(拡張現実)-とは

ARとは拡張現実の言葉のとおり、実際の現実の一部に仮想で作った情報を付与して、現実世界を拡張することを言います。
2016年夏、某大手ゲーム関連会社がリリースしたスマートフォンアプリが大ヒットしたこともあり、ARとはどういったものかということを何となく認識されている方も多いかと思いますが、スマートフォンのカメラやスマートグラス(眼鏡のように装着するウェアラブルデバイス)などを通して見える実際の景色に重ねて、現実には存在しないものをデバイス上に表示することで、あたかもそこに存在するかのように見せる技術のことを指します。

先程のアプリの例もあり、VRと同じくARもゲームでの活用を思いつく方も多いかと思いますが、こちらも様々な分野で活用されています。

その1つの分野として自動車分野が挙げられます。
自動車に付いているカーナビですが、単純に地図を表示するのみではわかりにくい道は多々あります。
従来は、文字で補足したり、地図上に記号を表示したりして、ドライバーの運転サポートを行ってしましたが、
ARを活用することで、現実に表示される道にわかりやすい情報を付与することによって、
よりドライバーが迷わないようにサポートすることが可能になります。
従来のカーナビでは、小さな画面上に地図を表示する形式が主流でしたが、ARの活用によってフロントウィンドウ全体をカーナビとして使用できるものもありますので、よりわかりやすいナビゲートが行えるようになっています。

そのほかの分野としてやはり広告が挙げられます。
スマートフォンをかざして自宅の部屋を映し出して、そこにARを用いて家具を設置することで、実際に家具を置かなくても配置した際の感覚を掴むことができます。
また、ARに自分の腕を映し出して、そこにARを用いて腕時計を表示することで、実際に腕時計を付けていなくてもその腕時計を付けてみたイメージを掴むことができますし、スマートフォンに自分の体全体を映しこんで、ARに洋服を表示すれば、実際に試着できなくてもその洋服を着たときのイメージを掴むことができます。

VRとARの今後、市場規模とビジネスモデル

前述したようにVRとARは既に活用が始まっていて、さらなる可能性も秘めています。

米投資銀行Digi Capitalによると今後の市場規模は2020年までに1200億ドル(14兆円弱)になると予想しています。

※Digi Capital社のサイトへのリンクになります

http://www.digi-capital.com/news/2017/01/after-mixed-year-mobile-ar-to-drive-108-billion-vrar-market-by-2021/#.WSY-W-vyhhF

 

VR/AR元年と言われる2016年に比べ2017年で飛躍的に伸びて、その後も躍進が期待できそうです。特にVRよりもARの方が市場規模が大きくなるのではと予想されています。

モバイルアプリの市場が2020年までに1000億ドルを超えると予想されていますので、それ以上の市場規模が予想されているということになります。

まとめ

身近な話題となっているVR/ARについて概要を記載しました。

記載した項目以外にも何となく想像できる活用方法、あるいは、意外な活用方法があり、今後の成長から目が離せません。活用方法によっては、新たな分野での活用や、さらなる市場規模の拡大も期待できます。

本稿がそんなVR/ARの理解の一助になれば幸いです。

 

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