基本を押さえる!ユニバーサルアナリティクス移行攻略(概要編)

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20140826【解析】

Googleアナリティクスがユニバーサル アナリティクスに、完全移行されることが発表されました(2014年4月2日)。詳しい方針発表は、米国で開催されたGoogle Analytics Summit 2014で行われ、弊社ウェブアナリストも参加をして情報収集をしてきました。本記事では、ユニバーサル アナリティクスの概要と移行についてお伝えさせていただきます。

1.ユニバーサル アナリティクス移行の概要について

Googleアナリティクスは移行期間最長二年を経て、使用停止となると発表されました。すべてのアカウントとが対象となり、移行作業が必要となります。ユニバーサル アナリティクスはGoogleアナリティクスのレポート機能を基礎としつつ、新たな構造で再構築されており、レポート反映のパフォーマンス向上や独自の分析機能がメリットになります。移行作業として、ユニバーサル アナリティクス用にタグ差し替え管理画面設定などが必要となります。

2.Googleアナリティクスとユニバーサル アナリティクスの比較

ユニバーサル アナリティクスは、その名の通り、「ユニバーサル」な分析を実現するための機能拡張がされています。オンラインもオフラインも一元管理し、PCやスマートフォンなどの複数デバイスをまたいだ訪問者を同一ユーザーとして判別することなどを狙いとして開発がすすめられています。より幅広く、深い分析を可能とすることが期待されます。

独自のレポート機能としては、下記のような項目が特長です。

「カスタム指標」
「カスタムディメンション」
「データインポート」
「Eコマース拡張」
「マルチデバイス」
「他サービスとの連携機能」

など

Googleアナリティクスと比べると、機能追加に加えて、高パフォーマンス処理が特長のひとつとして挙げられます。データ処理プロセスの高速化、および軽量化されたトラッキングコードの構造によって、利用者側の負荷をより一層軽減することができるようになります。

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3.ユニバーサル アナリティクスの独自レポート機能について

1)カスタム指標

任意に指定したコンバージョンや特有カウント用の指標を設定できます。自動的にトラッキングされないデータを収集、解析するために使用できます。あらゆるディメンションにて、カスタム指標を用いることができます。
※Google アナリティクスでは、コンバージョン指標のみ設定ができましたが、これらは一部ディメンションでのみ使用が可能でした。

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※今後、「Measurement Protocol」というデータ収集手順に準じたデータ取得ができるようになります。インターネットにつながったデバイスで何らかの行為をデータに飛ばすことで、ウェブ以外の行動データを取り込むことができるといわれています。

2)カスタムディメンション

「ディメンション」とは、「分析軸」のことです。指標をつけて分析ができます。たとえば、ページ、ランディングページ、キーワードなどがそれにあたります。今回発表された「カスタムディメンション」は、自動的には取得ができない任意のデータをとることで、より幅広く、深い分析ができます。

「カスタムディメンション」の使用例は、フォーム入力項目でマーケティングデータとして活用できるような性別や年齢、職業といったものです。また、人材サイトなどで条件検索をするときの入力項目となる希望職種や希望地域、希望年収などが挙げられます。サイトによっては、多くの種類を活用する場合もあります。

Googleアナリティクスに用意されていた「カスタム変数」と同様の機能ではありますが、従来5枠までしか利用できなかったところ、「カスタムディメンション」と名称が変わり、最大20枠まで利用ができるようなったことは、ユニバーサル アナリティクスのメリットとなります。

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3)拡張Eコマース

ユニバーサル アナリティクスでは、ECサイトの分析機能がより強化されて便利になります。Google アナリティクスでは標準装備では計測ができなかった以下の計測ができるようになります。

・商品一覧ページ閲覧数
・商品詳細ページ閲覧数
・カート投入数

など

 ECサイトの主要ステップについて、どこで離脱が多いのかなどを把握しやすいレポートイメージが発表されています。

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4)データインポート

オフラインデータ統合機能が大幅に拡張されます。ユニバーサル アナリティクスのなかに、外部のデータを取り込み、より深い分析をブラウザ上で対応することができます。データの取り込みには、それぞれキーとなる値が必要となります。

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5)マルチプラットフォーム計測

PCやスマートフォン、タブレットなどの複数のデバイス(端末)をまたいだユーザーの行動の可視化やライフタイムバリューの計測が可能になります。
Google アナリティクスでは、同じユーザーが、モバイル、PC、タブレットの3つの端末を利用して、サイトにアクセスしてきた場合、それぞれ別の訪問者であると認識さ、訪問者は3人とカウントされます。

ユニバーサル アナリティクスでは、一意のIDを軸として、デバイスが変わっても、同じユーザーであると認識して、データ分析ができるようになります。
但し、現状ではGoogle側で自動判別するわけではなく、サイト運営者側で同ユーザーであることを指定する必要があります。ECサイトや会員サイト等で特定IDの取得後、再訪問されたものが対象となるなど注意が必要です。

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その他にも、アプリの計測が強化されています。また、たとえば、ドメインをまたぐ場合に、個別にタグ設定が必要だったものが、管理画面上で処理ができるなど、設定上の負荷軽減なども対応されています。
今後の機能拡張は、ユニバーサル アナリティクスのみと発表されていますので、新機能を活用したい、または高パフォーマンスを実現したい利用者にとっては、移行はメリットの高いものとなるかと思います。

4.ユニバーサルアナリティクスに早く移行するとメリットのあるサイト

最長で二年以内に移行する必要があるのですが、早めに移行を進めたほうがよいサイトはあるのでしょうか。
たとえば、直近でサイトリニューアルを控えている場合、タグの張り替えがしやすいタイミングとなります。それにあわせて、機能追加のための実装を行うとよいかと思います。その他、ユニバーサル アナリティクスの新機能を享受するとよいサイトは、早めの移行をお薦めします。

●早めに移行した方が良い場合
※今回取り上げたいくつかの新機能はβ版の提供となっておりますので、ご留意ください。

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5.ユニバーサル アナリティクス移行に必要なこと

基本的には、下記の①②の作業が必要となります。

①    管理画面での移行設定
②    ユニバーサルアナリティクス版タグ(トラッキングコード)への張り替え作業

 すべてのトラッキングコードの張り替えが必要となります。また、タグ上で対応している設定内容は、差し替え対象となりますので、注意が必要です。なお、移行およびタグ差し替えのタイミングで、設定見直しをすると良いかと思います。またタグマネジャーを利用していない場合は、その後の設定変更などを見据えて導入をお薦めします。

6.ユニバーサル アナリティクス移行によって、どのデータおよび設定が引き継ぎされるのか

Googleアナリティクスからユニバーサル アナリティクスに移行されるにあたって、下記のような設定引き継ぎがされます。

1)Google アナリティクスのデータはユニバーサル アナリティクスの新しいインターフェース上のレポートに引き継がれます。
2)設定に関しては、Google アナリティクス管理画面上の設定内容は引き継がれますが、タグ上の設定は引き継がれません。新たにユニバーサル アナリティクスのタグ発行と設定が必要です。

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7.管理画面における移行処理の所要期間について

管理画面における移行処理は、管理画面の設定後から24時間~48時間が掛かります。なお、この間もデータは計測されます。

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8.移行対象アカウントについて

アカウントによっては、Google側の対応により管理画面が自動的にユニバーサル アナリティクス版に移行されているケースがあります。但し、管理画面が切り替わっているのみとなり、カスタムディメンション等のユニバーサル アナリティクス機能を活用することはできません。管理画面が移行した後もGoogle アナリティクスの計測タグを使用することは(自動停止までの期間中は)可能ですが、移行期間(最長で二年)中にすべてのアカウントでユニバーサル アナリティクス版タグに張り替える必要があります。

▼下図は移行されていない状態

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9.ユニバーサルアナリティクス移行にあたっての注意点

集計方法が移行前後で異なるため、データの前年度比が難しくなる場合があります。ECサイトの場合、カートシステムが対応できるかどうかをご確認ください。大規模サイトの場合、全ページのタグ修正が必要となり、実装漏れがないようにする対応が必要です。

 なお、ユニバーサル アナリティクスの新機能についてはβ版としてリリースされているものがあります。仕様上、機能が限定されていたり、今後変更となる可能性があります。

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