TikTok広告の効果的な活用方法!広告の種類とメリット・デメリットを解説

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

10〜20代の若年層を中心に利用され、全世界でダウンロード数20億を突破したアプリである「TikTok」は、公式アカウントを持つ企業が増えるなど、2018年以降広告媒体のひとつとして注目されています。

この記事では、「TikTok広告とはそもそも何?」「TikTok広告をはじめたいけど、どうしたらいいか分からない・・」と疑問を持っている方に向けて、TikTok広告の基本知識や出稿するメリット、クリエイティブ制作のポイントまで詳しく解説します。

若者に人気のTikTokとは?

中国北京に本社をおくBytedance社が開発運営する「TikTok」は、世界150の国と地域で利用されているモバイル向けショートムービープラットフォームです。アメリカの調査会社Sensor Tower社によると2020年4月時点で累計ダウンロード数は全世界で20億を超えています。

参考:TikTok Crosses 2 Billion Downloads After Best Quarter For Any App

TikTokはGoogleが2018年12月に実施した「Google Play ベスト オブ 2018」の「エンターテイメント部門」でベストアプリを獲得し、2018年時点での日本の月間ユーザ数(MAU)が950万人といったデータからもわかるように 今最も利用されているアプリといえるでしょう。

TikTokに投稿できるのはBGMに合わせた15~60秒間の動画です。動画を撮ったその場でフィルターやエフェクト、「スローモーション」「逆再生」などの加工ができ、音源を個人で準備しなくてもBGMが選べるなど、TikTokは動画の加工・編集機能が充実しています。

YouTubeのように動画編集技術がなくても、15秒ほどの動画さえあれば簡単に編集・投稿できることから、投稿のハードルが低く、誰でも参加できるのが特徴です。

最近では、おもしろ動画やライフハック、便利グッズの紹介など役に立つ動画もアップされ、動画の幅も広がってきています。新たなユーザの獲得も期待できるでしょう。

TikTok広告がなぜ効果的なのか

TikTokの月間利用者数は全世界で7億3200万人(2021年7月時点)日本国内は950万人(2018年12月時点)といったデータから、TikTokは非常に大きな影響力を持っていると言えます。

「最新情報をチェックしたい」「商品やサービスについて知りたい」といった積極的なユーザが多く、TikTokユーザの60%以上が女性ユーザであることから、特に女性向け商材における購買活動などのエンゲージメント率が高く期待できるのが特徴です。

さらにTikTokは1日あたりの平均利用時間が62分(2021年3月時点)と長いため広告を目にしてもらえる機会が多いだけでなく、2020年 世界の消費者・マーケターが好むデジタル広告プラットフォーム第1位であるように、広告への受容性が高いユーザが利用していることから、広告を最後まで見てもらいやすいメディアといえます。

TikTokユーザの約42%を18歳〜24歳が占めていますが、「実際に投稿をするユーザ」だけでなく投稿された動画を視聴するだけのユーザも高い割合で存在します。BACKYADの調査によると、視聴だけのユーザのおよそ4割が20代~30代というデータがあり、10代の若年層のみならず、20代や30代以上へもアプローチ手段としても有効といえます。

TikTok広告の種類

TikTokで配信できる広告の種類は以下の4つです。

(1)TopView・起動画面広告
(2)インフィード広告
(3)ハッシュタグチャレンジ
(4)ブランドエフェクト

それぞれの特徴とメリット・デメリットを以下詳しく紹介します。

TopView・起動画面広告

TopViewは、アプリ起動時に即全画面表示される最大60秒の動画広告枠です。
起動画面広告は、アプリ起動時に即全画面表示される静止画1種類と、3~4.9秒の無音動画の2種類があります。TopView・起動画面広告ともに1日につき2社まで利用可能です。
想定リーチ数は470万以上、約800万Imp(2021年8月現在)を超えるなど、TikTok広告の中では最大級のリーチ数を確保できるので、知名度や認知度の向上が期待できます。
さらに、広告上に自社サービスやアプリへのリンクが設置できるため、ユーザを自社ページに誘導することも可能です。

メリット・デメリット

◆メリット
・起動時にフルスクリーンで表示されるため、利用者すべてに圧倒的なインパクトを残せる

◆デメリット
・拡散力が非常に高い反面コストがかかる
・1日2社限定で枠を確保するのが困難

◆注意点
・Topviewを2日以上連続で掲載する場合は異なる素材が必要

インフィード広告

インフィード広告とは、通常投稿の間に表示される「おすすめ投稿」に配信する最大60秒の全画面動画広告枠です。
スマートフォンの画面全体に表示できるため非常に訴求力が強く、ターゲティングが可能なことから、広告を宣伝したいユーザへピンポイントに配信できます。
通常投稿と同様に「いいね」「コメント」「シェア」がつくため、ユーザの反応を確認したり、興味を引くことができれば拡散してもらえたりと、多くのユーザへのアプローチが期待できるでしょう。

通常投稿に馴染んで表示できることから、ユーザに広告感を与えずに広告を配信できるため、ストレスや鬱陶しさを感じにくいのが特徴です。しかし、通常投稿に馴染みすぎて広告と認知されない恐れがあるため、広告感を抑えつつユーザの興味を引く工夫が必要でしょう。

アプリ内ページやアプリストア、外部サイトへの遷移が設定でき、「ダウンロード」「詳しくはこちら」といったボタンも設定可能なので、ユーザの購買行動を促すことができます。

メリット・デメリット

◆メリット
・視聴時間の長い「おすすめ投稿」に表示されるため多くのユーザに配信できる
・検索や閲覧履歴から各ユーザに適した内容が「おすすめ投稿」に表示できるため、適切なユーザに宣伝できる
・広告感を与えずに配信できる
・アプリ内ページや外部サイトへの遷移が設定できるため、ユーザの行動を促すことができる

◆デメリット
・通常の投稿と投稿の間に表示されるため、広告に興味を引く工夫がなければ次の動画へ遷移されてしまう

ハッシュタグチャレンジ広告

ハッシュタグチャレンジ広告は、TikTok内で企業がテーマとなるハッシュタグ(#〇〇)を用意し、ハッシュタグの内容に沿った動画投稿をユーザに促すユーザ参加型の広告を指します。
参加のハードルが低いのと、広告感がなく受け入れられやすいことから、拡散されやすいことが特徴です。

ターゲティングできないものの、インフィード広告や起動画面広告に表示されるため、まだ企業や商品を知らない多くのユーザに向け配信することができるだけでなく、設定したハッシュタグで検索するユーザすべてにアプローチすることができます。

メリット・デメリット

◆メリット
・ユーザが企業のお題にチャレンジする形式であることから一体感が生まれやすい
・広告感がないため広告に対する嫌悪感が持たれづらい
・拡散性の高さから企業・商品の認知度アップや新規ユーザの獲得が期待できる

◆デメリット
・他のTikTok広告よりも費用が高額
・ターゲティングができない
・ハッシュタグチャレンジに注目してもらい、効率的に拡散されるためには、動画にインフルエンサーや有名人を起用するといった工夫が必要

ブランドエフェクト

ブランドエフェクトとは、エフェクトやフィルター、スタンプなど企業が作成した独自のクリエイティブをユーザに提供し、クリエイティブをユーザに実際に使用するよう促す広告を指します。

例えば、
化粧品:目や肌など体のパーツに化粧品使用後のイメージを再現する
歯のホワイトニング商品:実際に使用した後のような歯のイメージを再現する

など、エフェクトやフィルターを通して、ユーザはブランドの世界観の体感や商品の性質をTikTokを通して擬似的に体験することができます。

商品を購入せずとも実際に使用したかのような体験ができるため、ユーザが楽しみながら興味を持ち、実際に購入するといった行動につながりやすいことが特徴です。企画次第で他社と差別化できますが、企画やエフェクト作成などさまざまな作業が必要なため実施まで時間がかかることがデメリットといえます。

◆メリット
・ユーザが楽しみながら体験でき、行動につながりやすい
・最先端の広告を打つことで他社と差別化できる

◆デメリット
・エフェクト制作の工数がかかるため入稿まで時間がかかる

TikTok広告の特徴

TikTok広告の特徴は主に以下の4つです。

・UGCによる拡散ができる
・BGM付きの動画形式である
・スマホに最適化した縦向きの広告
・広告そのものがコンテンツになる

それぞれ具体的にどのようなものなのか、以下確認してみましょう。

UGCによる拡散

「UGC」とはUser Generated Contentの頭文字をとった略称で、ユーザ自身が生み出したコンテンツを指します。

例えば、ユーザー参加型の広告である「ハッシュタグチャレンジ」へは、ユーザが企業の公式動画をもとにした動画を作成し投稿することで参加できます。そのため、UGCが生まれやすいのが特徴です。
UGCであれば、もとは企業の広告であっても広告として認識されづらいため、ストレスなく動画を見てもらいやすいメリットがあります。

また「ハッシュタグチャレンジ」には、ユーザ自身が楽しむために積極的にハッシュタグを使用したり、関連動画のシェアを行ったりと、拡散されやすいのもメリットです。拡散されれば、投稿したユーザのフォロワーにも見てもらえるため、さらに多くのユーザへアプローチできます。

TikTokは、ユーザが自ら行動し投稿する動画プラットフォームであることから、「ハッシュタグチャレンジ」のようにユーザが広告に参加する動画、つまりUGCを活用すれば、広告の拡散に役立つでしょう。

BGM付きの動画形式である

TikTok広告最大の特徴はBGM付きのショートムービー形式の広告という点です。

テキストや画像のみの広告と比べ、BGMがあると広告を最後まで見てもらいやすく、記憶に残りやすい傾向があります。作成した動画広告のBGMにはオリジナル楽曲だけでなく、アプリ内で用意された音源を使うことも可能です。
自社の商品やターゲットにマッチしたBGMを使用すること以外に、TikTokで人気の曲を使うと注目されやすく、印象に残りやすいため効果的といえます。

広告そのものがコンテンツになる

自社の商品やサービスをアピールする広告であっても、クオリティの高い動画や多くのユーザの興味関心を引く動画であれば、再生回数が伸びSNSでのシェアが期待できます。
TilTok広告は一般ユーザの投稿と似た形式のため、他のSNS広告よりもユーザからの反応が得やすいです。また、「いいね」「コメント」もつくのでより広告らしさが薄れます。
モデルやインフルエンサーなど影響力のある人材を起用しなくても、内容によっては再生回数が増えたり、「いいね」や「コメント」がたくさんついたりすることもあります。
そのため、どのような内容が受け入れられやすいのか、どうすれば多くのユーザの興味を引くのかを考えて動画を制作することが重要です。

TikTok広告を出稿するメリット

TikTok広告には主に4つのメリットがあります。
・高いターゲティング精度
・動画ならではの訴求力
・若年層(10~20代)に届きやすい
・TwitterやInstagramでも拡散される

それぞれ以下解説します。

高いターゲティング精度

TikTokは、以下のようなユーザに関するさまざまなデータを保有しています。

・基本情報 (性別や年齢、居住地域、言語など)
・通信環境 (IOS/Androidといった使用機種、Wi-Fiの使用有無など)
・興味関心 (スキンケアやゲーム、旅行といった興味関心ラベルに基づく情報)
・カスタマイズ (自社の顧客データと照らし合わせた高い精度のターゲティング)

これらの情報をもとに独自のアルゴリズムを用いて、精度の高いターゲティングが可能なので、ターゲットにピンポイントで広告配信できます。興味関心を持つユーザに向けて広告を配信すれば、購買や登録、問い合わせといった自社の目的達成に役立つでしょう。

動画ならではの訴求力

文字や動画、アニメーション、BGMなどさまざまな要素を盛り込めるため、広告を閲覧したユーザの視覚と聴覚に直接訴えかけることができます。そのため、画像やテキストのみの広告よりも訴求力が高いという特徴があります。動画で伝えられる情報量は文字の5,000倍と言われており、短い動画でも多くの情報が伝えられる内容の濃い広告になることも大きなメリットです。

若年層(10~20代)に届きやすい

冒頭の章でも説明した通り、TikTokのユーザのうち18~24歳のユーザが42%と、若年層ユーザが約半数を占めます。
さらに、10代の利用者の約7割が1日に6回アプリを開くという調査結果もあることから、多くの若者にとってTikTokは生活の一部となっていると言えるでしょう。

これらのデータからTikTokは若年層と結び付きの強いSNSと言えます。若い人をターゲットにした商品やサービスを展開している企業は、TikTok広告を活用すれば効率良く成果につなげられる可能性があります。

TwitterやInstagramでも拡散される

動画広告を配信できるTikTokですが、TikTok以外のSNSに動画を拡散することも可能です。
TikTok動画をTwitterやInstagram上にシェアできる機能があるため、ユーザに有益な情報や高い訴求力のある動画広告を投稿し興味をひくことができれば、TwitterやInstagramでの拡散が期待できます。

ユーザに拡散してもらえれば、TikTok以外のSNSユーザに企業や商品を知ってもらえる機会が増え、認知度アップや新規ユーザの獲得が見込めるでしょう。

印象に残るクリエイティブ制作のポイント

ユーザの印象に残りやすいクリエイティブを作るポイントは次の5つです。

・15秒以内に収める
・表示領域を意識した動画
・最初の数秒を意識する
・音源はリズミカルなものにする
・ユーザにアクションを起こさせるように工夫する

それぞれ以下詳しく説明します。

15秒以内に収める

広告の種類によっては最大60秒の動画を出稿できますが、通常投稿のほとんどが15秒以内の動画であるため、15秒以内で商品やサービスの魅力を訴求できるような構成にしましょう。動画時間が長ければ長いほどユーザに伝えられる情報量は多くなりますが、長い動画は飛ばされやすく見てもらえない可能性があります。

サービス開始初期の投稿動画が最大15秒だったことが多くのユーザにTikTokが定着した理由とされ、TikTok公式でも動画の長さを9秒~15秒を推奨していることから、多くのユーザに見てもらうためには15秒以内に収めることがポイントです。

表示領域を意識した動画

ユーザのほとんどがスマートフォンを使用しており縦型広告が見やすい環境であること、また縦型広告はダイナミックさがあり、スキップせずに見てもらえることから、TikTok広告は縦型が推奨されています。
どの広告でも広告媒体の配信面にマッチしたクリエイティブの制作が求められますが、縦長動画を作る際は、表示領域を意識することが重要です。

TikTok広告は、テキストや外部ページへ遷移するアクションボタン、プロフィール画像などを表示できる仕様となっています。本来テキストを表示する位置にボタンやアイコンを被せてしまうと読みづらくなってしまうため、ボタンやアイコンの位置を考慮しクリエイティブを制作するといいでしょう。

なお、YouTubeのような横向きの動画をTikTokで使用する場合は、スマートフォンで見やすいよう縦向きに変更する必要があります。

最初の数秒を意識する

多くのユーザは動画広告開始後の最初の1〜2秒で見続けるかどうか判断します。ですので、スキップされないよう、始まりの数秒でユーザの気持ちを掴むことがポイントです。
ユーザの興味を引きつつ広告を最後まで視聴してもらうためには、最初の数秒に真似したくなる振り付けや目を引く効果を使用し、伝えたいことをインパクトある形で表現する必要があります。
通常の投稿と変わらない自然な動画の中に広告要素を盛り込む、または印象に残る動きを取り入れて最初の数秒でユーザの興味を引くなど工夫をしてみましょう。

音源はリズミカルなものにする

ユーザが広告を避ける理由の多くに「鬱陶しい」があります。
鬱陶しいと感じず、かつ広告を見てもらうためには、広告の内容だけでなく音源も重要なポイントです。
音楽付きの動画というTikTok広告の特徴を活かし、TikTokで話題のBGMを使用したりリズミカルで楽しいオリジナルBGMにしたりして、最後まで聞きたいとユーザに思わせる工夫をしましょう。

テキストの量や振り付けなど動画の内容にも気をつけつつ、ターゲットや商品とマッチしたBGMを選び、ユーザの興味を引く広告を作成することがポイントです。

ユーザにアクションを起こさせる工夫をする

広告に興味をもってもらっても、購入や問い合わせなど実際の行動につながらなければ本来の目的が達成できません。
TikTok広告のうち、起動画面広告やインフィード広告はアプリ内外問わずリンクが設定できるため、ランディングページや自社サイトへの遷移を促すことができます。
購入や問い合わせを促すには、TikTokの動画広告からサイトへの導線が重要です。動画広告内で誘導したりサイトへのボタンを目立たせたりと、ユーザがアクションを起こしやすいよう意識し、工夫しましょう。

TikTok広告を出稿する際の注意点

TikTok広告を制作、出稿する前に知っておきたい注意点は以下の2つです。

・広告審査基準を満たす必要がある
・クリエイティブの運用力があるか

それぞれの注意点について詳しく説明します。

広告審査基準を満たす必要がある

どのようなWeb広告にも言えることですが、せっかく広告を作成しても、広告審査基準を満たしていなければ配信することができません。
広告を掲載する前には、TikTokによる広告審査が行われます。
主な審査項目は、
「広告主と遷移先のランディングページが一致しているか」
「静止画と動画に関してはファイルサイズや解像度の規定を満たしているか」
「性的表現やハラスメントを含まないといったコミュニティガイドラインを遵守しているか」などです。
審査の基準に関してはその都度変更されますので、出稿前にガイドラインを見直すとよいでしょう。また、万が一審査に落ちた場合は、広告を制作し直し、再度審査依頼する必要があります。

クリエイティブの運用力があるか

TikTokは動画型の広告フォーマットのため、動画の良し悪しで成果が大きく変わります。

リスティング広告でいくつも広告文を作成し効果検証するように、TikTokでも複数の動画を作成し効果の良いものはどれかを分析するクリエイティブのABテストも効果を出すために必要不可欠です。

クリエイティブのABテストを継続的に行うためには、常に複数本の動画を効果検証し新たに制作できる体制を整えておく必要があります。

まとめ

急速に拡大しているTikTokですが、ただ出稿すれば効果が得られるわけではありません。

自社のターゲットや解決すべき課題を把握しつつ、ユーザ層や広告の種類、TikTok独自の特徴をうまく活かした動画制作と効果的な広告運用が大切です。

この記事で紹介した制作のポイントや注意点を参考に、TikTok広告でマーケティングを成功させましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加