LINE公式アカウント新料金体系に移行!これからの効果的なLINEマーケティングとは?

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2020年2月までの間に、LINE公式アカウント(LINE@アカウント)は新料金プランに切り替わりました。対応に追われながらマーケティングプランの変更を余儀なくされている方も多いのではないでしょうか。
今回は新料金プランの注意点を確認し、新プランの意図をくみ取りながら効果的なLINEマーケティングとはどのようなものか考えてみましょう。

※本記事の詳細はこちらよりダウンロード可能です。

LINE公式アカウント変更点

料金体系が友だち数から配信通数へ

今回の料金プランの変更で最も大きな注意点はこちらでしょう。
旧料金プランでは「友だち数」により金額が決定しており、10万人以下については同様の料金でした。
新料金プランではメッセージ数による通数課金となり、最大でも45,000通/月を超える部分は追加メッセージ費用が発生します。

例えば、友だち10万人に月5回配信すると、旧プランでは2万2千円円(税抜)だった料金が新プランではなんと1,135,000円(税抜)に・・・・・この料金プラン変更を契機に配信を控えるLINEアカウントも発生しています。

ですので、これまでと同じような全件配信では料金が高騰しROIが大幅に悪化してしまいます。
今後の企業の公式アカウント運用は、「メッセージ配信数」でなく「メッセージ配信の質」へ考え方を変えていく必要があります。

では「配信の質」とは何でしょうか。
より良いレスポンスが見込めるようにクリエイティブを工夫する、企画のトライ&エラーを繰り返し自社にあったやり方を模索する・・・これらは既に行っていると思います。

最も大事なことは「自社に最も効果的なセグメントで配信する」ということです。
あなたが子供服のブランド担当者だとして、大学生に購入をすすめるでしょうか?
対象は20代後半から40代になるでしょう。セグメンテーション(ターゲティング)とは「反応率」を高めることが目的です。既視感のある方も多いと思いますが、その通りです。これまでのマーケティングで皆さんが行っていたプロセスと全く同じです。費用感から考えてもダイレクトメールで取る戦略と同じ傾向のものが向いていると思われます。
一斉配信を行うのではなく、セグメントで配信して「質」を高めていきましょう。

「友だち追加広告」や類似拡張ターゲティングで友だち獲得が安価に

もうひとつ、公式アカウントの運用での大きな悩みは、「友だちが集まらない」ということではないでしょうか。これまで、自社メディア以外から友だち数を増加させることは、非常にハードルの高いものでした。
LINEで友だち獲得を目的にした広告施策は「LINEスタンプ」「LINE SP Solutions」など、比較的高額な商品が主流でした。

この度2019年11月、LINE公式アカウントに「友だち追加広告」がリリースされました。
これはLINE上で友だち追加を促す広告を配信することができる仕組みです。管理画面上から出稿が可能です。

また、現在の友だちに似たユーザのみに広告を出すことができる類似拡張ターゲティングも可能となり、以前よりはるかに安価で効率的に新規ユーザに友だち追加を促すことができるようになりました。
詳細はこちら▼
https://www.linebiz.com/lp/self-serve/usage2/

LINE公式アカウントで効率的なセグメント配信を行うために必要なこと

LINE友だちと自社データの紐づけ

効率的なセグメント配信を行うためには、LINEの持つデータのみでは限界があります。
自社の持つデータとLINE友だちユーザとを「紐づける」必要があり、LINEアカウントと接続できるサービスを利用(もしくは自社で開発)する必要があります。

この機能は、一般的に「コネクト」と呼ばれています。

シナジーマーケティング株式会社の「Synergy!」など、お客様データとLINEデータを「コネクト」できるサービスはいくつか存在しますので、目的に応じて導入を検討されるとよいでしょう。

LINE Messaging APIを利用したプッシュ配信

もうひとつ、「コネクト」しただけではデータを紐づけただけですので、実際に配信する機能も必要です。
LINEでは「LINE Messaging API」という機能でメッセージをはじめとしたトーク内の様々な機能を制御できるようになっています。
この機能を利用し、セグメントした友だちへの配信を行います。「コネクト」と「配信」は別々のサービスで運用可能なので得意な部分で使い分けても良いでしょう。

セグメント配信ではユーザごとに異なるタイミング・メッセージ内容になることも多いため、実際に設定すると担当者の負担が大きくなってきます。メッセージ配信の自動化機能を持っていること、セグメンテーション設定がわかりやすいサービスを選ぶことをおすすめします。

まとめ

ここまで読まれた方はもうお気づきと思いますが、今回の料金改定にはLINEからメッセージが隠されています。それは、LINEをただの告知媒体、マス媒体とみなさず友だちとのエンゲージメントを醸成する場として使ってほしいということです。

LINEは今や日本最大のコミュニケーションプラットフォームです。ここでのコミュニケーションの成功はあなたのビジネスの成功に直結するでしょう。仕組みを整えるのはあくまでスタート。ここから日々のコミュニケーションにも具体的な施策は必要です。

LINE公式アカウントについてはこちらの記事もご覧ください。

【LINE担当者インタビュー】EC事業者がLINE公式アカウントを使いこなすコツとは?

【執筆者情報】
シナジーマーケティング株式会社
工藤 唯史

LINEやメールなどのクロスチャネルの配信に対応したSynergy!のご提供を始めとして、CRM領域の支援を包括的に行っています。
https://www.synergy-marketing.co.jp/