今日からはじめよう!LINEのダイナミック広告「LINE Dynamic Ads」|ウェブ部

今日からはじめよう!LINEのダイナミック広告「LINE Dynamic Ads」

ディスプレイ広告

2018年11月LINEのダイナミック広告「LINE Dynamic Ads」が正式リリースされました。今回は、「LINE Dynamic Ads」の機能説明と導入方法を紹介します。

<プレスリリース>
LINE株式会社はコミュニケーションアプリ「LINE」および「LINE」関連サービスを対象とした運用型広告配信プラットフォーム「LINE Ads Platform」の新メニューとして、「LINE Dynamic Ads」の提供を開始しました。
https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2018/2505

LINEのダイナミック広告「LINE Dynamic Ads」とは?

LINE Dynamic Adsは、LINE Ads Platformのリターゲティング配信の一種で、ユーザが何の商品を閲覧したか?何の商品を購入したか?といったWebサイト上の詳細な行動履歴を元に、ユーザごとに興味がありそうな商品を複数組み合わせてレコメンドし、カルーセル形式で表示させることができる配信手法です。ユーザの興味関心に合わせた広告クリエイティブが動的に生成され表示できるので、通常のリターゲティング配信よりもさらに高い効果が期待できます。
配信先はLINEスマートフォンアプリ内のタイムライン面、News記事面となっており(※2018年12月現在)、今後そのほかの配信先にも拡大予定となっています。レコメンド商品は最大で10件まで表示が可能です。

LINE Dynamic Adsを実施できる企業

LINE Dynamic Adsを実施できる業種は、アパレルEC、航空券予約、ツアー予約、ホテル予約、不動産、人材のみとなります。そのほかの業種への対応予定は2019年1月現在未定となっています。

LINE Dynamic Ads掲載までの流れ

掲載までに必要な作業と流れを説明します。

① 広告アカウント開設
LINE Ads Platformのアカウント開設を行います。広告配信を行うLINE公式アカウントがない場合は先に作成しておきます。
アカウント開設の流れについては、こちらの記事も併せてお読みください。

LINE Ads Platformとは?(2)申込方法、費用、運用方法のポイント
https://medix-inc.co.jp/webbu/line_ads_platform-2-4041

② LINE Dynamic Ads申請
LINE Ads Platformのアカウントに対して、LINE Dynamic Adsを実施するための権限付与をLINE社に申請します。権限付与されると管理画面上でLINE Dynamic Ads用の入稿ができるようになります。

③ LINE Tag設置
Webサイト上でどのユーザが何を閲覧・購入したかという情報を蓄積するために、LINE Tagを設置します。通常のリターゲティング配信と同じくベースコードをすべてのページに設置し、商品ページ・カートページ・購入完了ページには各ページ用のイベントコードを設置します。

④ 商品フィード作成
各ユーザに最適な広告クリエイティブを動的に生成するための元となる、商品フィードを作成します。掲載する業種に合わせた商品テンプレートの項目に従って、Webサイト上で取り扱っている商品の画像やタイトル、説明文、リンク先のほか、商品情報の詳細を記載します。商品点数は10件から最大1,000万件まで記載が可能です。

⑤ キャンペーン設定
広告を配信するためのキャンペーン設定を行います。LINE Dynamic Ads用のキャンペーンを作成し、配信対象となるオーディエンスの紐付けと、商品フィードの登録を行います。

⑥ 配信開始
キャンペーンステータスが利用可能になり、商品フィードが読み込まれたら配信が開始されます。

LINEのダイナミック広告「LINE Dynamic Ads」 効果を上げる配信設定のポイント

商品フィードのメンテナンス

LINE Dynamic Adsの商品フィードは、ほかの媒体でダイナミック広告をすでに実施していれば、基本的な仕様は同じように作られているので、流用して作成することが可能です。しかし、LINE Ads Platformの広告掲載の審査基準はほかの媒体に比べてやや厳しい印象があるので、そのままの内容で掲載できるとは限りません。審査はLINE Dynamic Ads申請時に行われますが、商品フィードの登録後、定期的にモニタリングされていきます。掲載不可となった場合は対象の商品フィードが配信から除外されます。商品フィードのtitleやdescriptionが文字数制限を超えてしまった場合も配信からは除外されます。
審査面だけではなく、ユーザの興味を引くtitleやdiscriptionを作成し、広告効果を高めていくためにも、商品フィードを柔軟にメンテナンスしていくことが運用のポイントとなります。

タグ設置とアカウント構成

LINE Tagの設置は、商品ページはマストとして、カートページや購入完了ページにも設置することで、商品を閲覧した人への配信だけでなく、購入しようとして断念した人、似た商品を購入してくれた人など、様々なモチベーションのユーザにアプローチすることができます。広告配信のアカウント構成もWebサイトの構造に合わせてページの階層ごとにキャンペーン、または広告グループを分け、さらにWebサイト訪問から経過した日数でも分けて、モチベーションの高いユーザほど強くアプローチできるように入札に強弱をつけておくことが重要です。

LINE Ads Platform通常配信の活用

ダイナミック広告の配信対象のユーザはWebサイト訪問者に限られます。つまり、Webサイト訪問者を増やす配信を並行して実施しないと、ダイナミック広告の配信対象となるユーザの母数が増えず、シュリンクしてしまいます。LINE Dynamic Adsを実施する際は、LINE Ads Platformの通常配信のキャンペーンで、ブロード配信、もしくは属性セグメントでの配信を同時に実施することをおすすめします。

LINE Ads Platformをすでに実施している企業は、リターゲティングの効果をさらに最大化していくため、また、LINE Ads Platformを実施したことがない企業も大規模なユーザリーチを誇るLINEへの広告出稿の第一歩とするために、上記のポイントをおさえてLINE Dynamic Adsでの配信を始めてみてはいかがでしょうか。

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