これだけは抑えよう!~Google広告 動的リマーケティングのいろは~

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現在Google広告の動的リマーケティングは、高い効果が見込める広告手法としてポピュラーなものになっています。

この記事ではGoogle広告の動的リマーケティングがどういった広告メニューなのか?

その強み、導入方法・注意点など、Google広告の動的リマーケティングの「いろは」となる内容を紹介します。

はじめに

下の図は、あるコスメ系ECサイトにおいて、従来のGoogle広告のリマーケティングと動的リマーケティングを同時に実施し、その効果をテストした際の結果になります。

図1

一般的なリマーケティングも効果がよいとされますが、それを超える効果を動的リマーケティングでは見込むことができます。

現在リマーケティングの効果改善にお悩みの方は是非、本記事を最後まで読んで、Google広告の動的リマーケティングが使えそうか否か、判断していただければと思います。

動的リマーケティングとは

「リマーケティング」は、過去のサイト訪問者に対して広告を配信することができる広告メニューです。これによって、より確度が高いと想定されるユーザーに絞ってアプローチをすることが可能になり、高い費用対効果をあげる手法として現在多くの企業が導入しています。

そこから一歩先に進んで「動的リマーケティング」では、ユーザーの過去の行動を基に閲覧経験がある、もしくは、それと関連性の高い商品やサービスを含む広告クリエイティブを媒体側が自動で判断・生成し、配信します。

これにより、ユーザーごとに最適にカスタマイズされた広告を簡単に配信することが可能になりました。

結果として、動的リマーケティングでは

・ユーザーごとに、関心を引きやすい訴求ができるためCTRの改善が見込まれる

・確度の高いユーザーを呼びこむことができるため、CVR・CPAの改善が見込まれる

というメリットがあります。

この効果が見込まれる配信方法を可能にしているのが、「タグ」と「フィード」の存在です。

ここでいう「タグ」とは、リマーケティングにおいて、ユーザーの行動を把握するためにサイト内に設置する「タグ」と同様のものです。「フィード」とは、ECサイトの場合ですと、商品名や価格、説明文、広告をクリックした際のLPのURLなど、商品と広告にまつわる情報をまとめたものです。

これをGoogleに登録し、Google側はこれを元に広告を作成します。

つまり、タグによってユーザーの行動情報をキャッチし、その情報を元に訴求すべき商品をフィードから抽出してクリエイティブを作成しているという仕組みになります。

図2

相性のよい業種・サイト 8業種

前章ではGoogle広告の動的リマーケティングの概要・特長を紹介しました。

この章では、動的リマーケティングの強みと相性がよく、最大限にその強みを活かすことができる業種・サイトを紹介したいと思います。

Google側も動的リマーケティングの導入を推奨しており、導入した結果効果を上げた事例としてよく語られるのが下の8業種になります。

 

  1. 小売(ECサイト)
  2. 教育
  3. 求人
  4. フライト
  5. 旅行
  6. 不動産
  7. 地域限定の商品やサービス
  8. ホテルや賃貸物件

 

また、これらの業種ではそれぞれに専用のフィードフォーマットが用意されており、これら8業種に該当しない、もしくは、テンプレートを使いたくないという時は、カスタムでフィードを作成することが可能です。フォーマットに商品の情報を入力することでフィードは完成します。

さて、なぜこれら8業種が相性がよいかというと、例えば、小売業界の総合アパレル通販サイトを想像してみてください。

1000点を超える商品を扱っているサイトでは、Tシャツを求めている人、スカートを求めている人など、そのニーズは様々です。過去にTシャツの情報を閲覧したユーザーとスカートの情報を閲覧したユーザーでは、配信すべき最適な広告クリエイティブが変わってくるはずです。動的リマーケティングを使えば、自動でユーザーのニーズに最も適した商品を広告クリエイティブで訴求することが可能です。

従来のリマーケティングでは、ユーザーの属性ごとに細かくリストを分ければ、そのユーザーのニーズに適した広告クリエイティブの配信も可能でしたが、運用に手間がかかりすぎるためあまり現実的ではありませんでした。しかし Google広告の動的リマーケティングでは、タグとフィードを設定することでこれが実現可能となりました。

このように動的リマーケティングでは商品・サービスの種類が多い業種に最適であると言えます。

 

導入準備

ここまで読んでいただいて、動的リマーケティングの概要は理解いただけたと思います。では次に、「どのようにして導入するのか?」について紹介していきましょう。

先程「タグとフィードを設定する」と書きましたが、これが動的リマーケティングにおいて重要な要素になってきます。

 

フィードの作成

選択したフィードのフォーマットにあった商品データを用意し、入力しましょう。

このフィード項目が直接クリエイティブに反映されます。効果に大きく影響する部分といえるので、ABテストを行って勝ちパターンを探っていきましょう。

 

フィード項目の例(求人業界)

図3

 

タグの実装

Google広告の動的リマーケティングではリマーケティング同様、タグをページに設置することによってユーザーにクッキーを付与します。タグが適切に設置されないと、リストがたまらない、効果測定が正しく行えないなど、様々な不具合が起こるので注意しましょう。

また、商品点数の多いサイトではタグの管理が煩雑になるため、グーグルタグマネージャーやヤフータグマネージャーなどのタグマネージメントサービスを用いることも有効かと思います。

ここで注意が必要とされるのが変数タグについてです。

商品IDや価格などの動的な値をタグ内に設定する必要があります。各タグの特性とサイト構造を理解した上で、「どのタグをどのページに設定するのか?」という設計が重要です。

下が、ECサイトにおける動的な値を含むタグの1例です。

図4

 

キャンペーンの作成

   ・・・キャンペーン/広告グループ作成(リマーケティングと同様に予算設定や入札戦略の選択、ターゲティング条件の設定なども行います。)

   ・・・クリエイティブ作成(テンプレートから作成します。また複数のクリエイティブを作成・登録した場合、Google側でよりCTRが高いと判断したクリエイティブに配信率を寄せる設定もできます。)

 

まとめ

Google広告の動的リマーケティングのようなデータフィードを使った広告手法は、今後のインターネット広告において重要な位置を占めていくと言われています。

1度きちんと設定すれば、それぞれのユーザーに最適な広告配信を自動で行ってくれるため、費用対効果も高く、運用も自動化できるメニューになるものの、導入するためには、フィードの作成やタグの実装など日頃ネット広告に携わっている方でも難易度が高い作業が発生するため、未だ導入に踏み切れていない方もいらっしゃると思います。

トレンドに取り残されないためにも、是非、Google広告の動的リマーケティングを導入してプロモーションを成功に導いていただきたいと思います。

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