GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)の運用で本当に大事な10の対策

WEBプロモーションにおいてディスプレイ広告を実施している広告主にとって、GDN(Google ディスプレイ ネットワーク)はもはや定番のメニューとなり、非常に多くの広告主が実施している。GDNは運用型広告であるため、成果を上げるには様々な対策を日々行っていかなくてはならない。

この記事ではGDNの効果を最大化するために、運用において大事な10の対策を紹介する。

【GDN効果改善策 1】プレースメント除外

GDNの効果改善において最も基本的な対策が、効果の悪いプレースメントの除外設定を行うことである。

GDNでは管理画面で実際に配信されたサイトをドメイン/URL毎に確認することができるが、コンバージョンにつながらないサイトやCPAの高騰しているサイトなどを除外登録することで、効果の良いサイトにだけ配信されるようになる。

日々の運用において、プレースメント除外設定は週次や月次など定期的に行うことをおすすめしたい。

【GDN効果改善策 2】サイトカテゴリ除外

GDNではデリケートなサイト(犯罪、訃報、性的など)、ストリーミング動画サイト、ソーシャルネットワークサイト、さらにはスクロールしなければ広告が表示されないサイトなどが予めカテゴライズされており、そのカテゴリ毎に除外設定をすることが可能である。

ブランドに合わないサイトや、ターゲットユーザーが明らかにアクセスしないであろうサイトなどを予め除外登録しておくことで、無駄なインプレッションや広告費用を抑えることができる。

【GDN効果改善策 3】イメージ広告とテキスト広告で広告グループを分ける

下の表は、とあるGDNキャンペーンでの掲載結果をイメージ広告とテキスト広告で集計した実例データである。

このデータを見ると明らかであるが、テキスト広告とイメージ広告では配信量(IMP)、CTR・CVRなどの効果、またCPCなどが異なるため、本来であれば入札も変化をつけて設定したい。

1つの広告グループの中にテキスト広告とイメージ広告が混在してしまうと入札が分けられないため、適切な入札設定をするためには広告グループを分けて運用することが望ましい。

【GDN効果改善策 4】イメージ広告の画像サイズ毎の効果検証

下の表は、とあるGDNキャンペーンでの掲載結果をイメージ広告の画像サイズ別で集計した実例データである。

テキスト広告とイメージ広告で効果が異なるが、さらにはイメージ広告の画像サイズ毎でも効果が異なることがわかるだろう。

広告の効果検証やABテストからイメージ広告の画像サイズ毎の効果を把握し、効果の悪い画像サイズに対しては停止や画像差し替えなどの対策を行っていくことが必要である。

【GDN効果改善策5】配信先デバイスの設定

広告が掲載されるデバイスによっても大きく効果が異なることがある。

その場合はGDNにおいては下図のように、キャンペーンの設定で「配信先のOS」「端末」「キャリア・Wi-Fi」を選択することができる。

サーチのキャンペーンではデバイスを選択することはできないが、GDNにおいてはこのような設定が可能であるので、デバイス毎に効果に差がある場合や、スマートフォンだけに配信したいような場合は、この設定によりキャンペーンを分けて運用することができる。

【GDN効果改善策 6】フリークエンシーキャップの設定

GDNにおいては、一人のユーザーに対して広告を配信する頻度を設定することができる。

下の図はキャンペーン設定の画面であるが、このようにフリークエンシーキャップを設定する期間(日/週/月)や対象(キャンペーン/広告グループ/広告単位)を細かく調整できる。

フリークエンシー毎の効果も管理画面で確認できるため、データに応じてCTRやCVRが低下してくるようなポイントでフリークエンシーキャップを設定すると良い。

【GDN効果改善策 7】ターゲティング条件の組み合わせ

GDNにおいては下図のように様々なターゲティング条件があり、それらは全て組み合わせて配信することができる。

YDN(Yahoo!ディスプレイアドネットワーク)においてもターゲティングの組み合わせが重要であるが、GDNにおいても同様に、ターゲットユーザーに広告が配信されるようにターゲティング条件を組み合わせて、配信していきたい。

※参考※「YDNの成果を高めるために知っておくべきターゲティング設定(https://webbu.jp/ydn-473)」

【GDN効果改善策 8】ディスプレイキャンペーンオプティマイザー

ディスプレイキャンペーンオプティマイザー(DCO)とは、コンバージョンの見込めるターゲティング条件を自動的に判断し配信してくれる機能である。

アカウントの運用開始当初は前節で述べたようにターゲティング条件を手動でいろいろと組み合わせて配信することになるが、一定のコンバージョン数が実績として蓄積されてくるとDCOを利用することができる。

DCOを利用すると、今まで設定していたターゲティング条件を拡張して配信されるため、コンバージョン数の拡大を期待することができる。

【GDN効果改善策 9】リマーケティング×コンバージョンオプティマイザー

コンバージョンオプティマイザー(CO)とは目標として設定したコンバージョン単価(CPA)でコンバージョン数を最大化するための機能であり、COを利用することで入札は自動化される。

コンバージョンが見込める時には自動的に入札額を高く設定し、逆にコンバージョンが見込めない時には入札額を低く設定されるが、入札額の判断は1インプレッション毎の様々な指標(ユーザー、配信サイト、時間帯、デバイスなど)を元に決定される。

COはコンバージョン数の多いキャンペーンで特に効果を発揮するため、一般的にコンバージョン数の多いリマーケティングキャンペーンでCOを利用することをおすすめしたい。

【GDN効果改善策 10】定期的なクリエイティブの変更

GDNを長く運用していると当然1人のユーザーに対して同じ広告が複数回表示されることになる。

よほどユーザーの興味をひく広告であっても、何回も見ることによって徐々に効果は落ちてくることが一般的である。

フリークエンシーキャップを利用して広告の接触頻度を抑制することは先に述べたが、長期間GDNを運用する場合は定期的に広告を差し替えて、落ちてきた広告効果をリフレッシュすることが大切である。

まとめ

GDNの効果を最大化する対策は上記以外にもあるが、何から手を付けてよいか困っている場合は今回紹介した10の対策を確実に実行していくと良いだろう。

 

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