【2022年7月最新】GA4とUAの違いとは?比較表で徹底解説!

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UA_GA_違い

2020年10月、ユニバーサル アナリティクス(英:Universal Analytics / 以下「UA」)の後継バージョンとなる「Google アナリティクス 4(英:Google Analytics 4 / 以下「GA4」)」がリリースされました。UA時代の「アプリ+ウェブ プロパティ(ベータ版)」のアップデート版に別機能を搭載し正式に別バージョンとしてリリースされた形になります。

GA4は機能・仕様・計測指標等に変更点が多く見られ、設定方法やデータの閲覧方法などにも変更が生じています。そのため、GA4の仕様に慣れないうちは戸惑うことが多くなると思います。

本記事ではGA4に関する下記の疑問に対しUAとGA4との比較表をもとに、わかりやすく解説します。

  • GA4とUAの違いを知りたい
  • GA4の特徴を知りたい
  • GA4のデータを見る上での注意点

参照:https://analytics-ja.googleblog.com/2020/10/google.html

GA4のリリースとGA4移行のススメ

GA4移行はお早めに(2023年7月1日にUA廃止)

GA4のリリースに伴い、UAは23年7月1日以降計測ができなくなることが決定しています。GA4を未導入の場合には少なくとも23年6月末までにはGA4での計測を完了させましょう。
なお、GA4とUAでは、計測仕様が異なるためにそのまま設定を引き継ぐことはできません。よってKPI再構築やレポート作成の工数を考慮すると、移行には数か月要することを見込んでおく必要があります。分析を行いたいときに「十分なデータがある状態」にするために、できるだけ早くGA4への切り替えを推奨しています。

参照サイト:https://support.google.com/analytics/answer/11583528

収集済UAデータは削除予定(2024年1月以降)

すでにUAで計測されたデータの閲覧はUAの計測停止から約半年間(2024年1月1日まで)保証されますが、どこかのタイミング(日程未定)で閲覧ができなくなることが宣言されています。
計測されたUAデータを比較対象として閲覧する想定の場合は、事前にレポートを作成して、外部ファイルとして保存しておきましょう。
次のセクション以降ではGA4の特徴をご紹介した上で、UAとの比較をご紹介したいと思います。

GA4の主な特徴

セッション軸からユーザー軸へ

GA4はユーザを主軸とした設計となり、セッションを重要視していたUAとは異なる特徴を持っています。UAではユーザ指標は90日間を限度とする制約がありましたが、GA4ではセッションを超えた顧客の行動分析がしやすくなります。

ウェブとアプリをひとつのプロパティで計測

ユーザ主軸の分析思想のもと、ユーザーのウェブとアプリ内の行動を1つのプロパティ内に集約して計測することができるようになりました。これにより従来は分断されていた複数デバイス間を往来するユーザ行動を可視化できるようになります。

各種ユーザー行動を「イベント」として計測

UAではセッション内におけるページやページ間遷移を計測していましたが、GA4ではユーザー行動のひとつひとつを「イベント」で計測します。さらに動画視聴やスクロール率を含め、多種の自動収集イベントが用意されたため、複雑なカスタマイズ設定をしなくても高度な計測が可能となりました。

Googleの機械学習モデルを搭載した予測分析が可能

GA4の管理画面では、探索レポートの中で機械学習機能を搭載した「予測指標」が利用できるようになりました。現在リリースされている予測指標は下記の3種類で、オーディエンスターゲティングルールと探索レポートで利用できます。

予測指標 定義 サポートされているイベント
購入の可能性

過去 28 日間に操作を行ったユーザーによって、今後 7 日間以内に特定のコンバージョン イベントが記録される可能性。

・purchase 
・ecommerce_purchase
・in_app_purchase

予測収益 過去 28 日間に操作を行ったユーザーが今後 28 日間に達成する全購入コンバージョンによって得られる総収益の予測。
離脱の可能性 過去 7 日以内にアプリやサイトで操作を行ったユーザーが、今後 7 日以内に操作を行わない可能性。  

参照:https://support.google.com/analytics/answer/9846734?hl=ja

導入中のGAタグバージョンの確認方法比較

GA4の導入を検討する前に、現在サイトに実装されているGAタグのバージョンを調べましょう。確認方法はUAとGA4で違うため、下記を参照して下さい。

確認方法 UA GA4
トラッキングID 「UA-」で始まる 「G-」で始まる

ネットーワーク通信

(開発者モード)※1

collect?v=1

GA4詳細1

collect?v=2

Ga4-2

管理画面ダッシュボード

左カラムのメニューが「ホーム/カスタム/リアルタイム/ユーザー/集客/行動/コンバージョン」

GA4-3

左カラムメニューが「ホーム/レポート/探索/広告/設定」

 

GA4-4

※1:ネットワーク通信(開発者モード)の操作方法
①Google Chromeの[F12](開発者モード)>Networkタブを開く
②左側に表示されるネットワークの「検索窓」で調べたい対象のファイル名/ビーコンを検索する
③検索窓の下側に表示された結果を確認する。

データ閲覧方法の比較

GA4ではデータの閲覧方法が変更になりました。
UAとGA4のデータ閲覧方法に関する対応表は下表のとおりです。(2022年7月現在)

ツール UA GA4
GA管理画面の名称と機能 従来レポート 基本レポート
カスタムレポート 探索レポート
(ただし計測から最大14か月間のデータのみ利用可)
リアルタイムレポート リアルタイム
(ただし従来のリアルタイムで閲覧できたディメンションとは異なる)
なし Debug View
(デバッグモード時のみのデータがリアルタイムに閲覧可)
レポート自動配信機能 あり 廃止
Google Data Portal 利用可 利用可
(ただし、22年7月現在セグメントデータの抽出不可)

上記の他にも、Google BigQuery(以下「BQ」)と連携し、SQLを使ってデータを抽出をする方法がありますが、専門知識を要するためデータ利用のハードルは高いです。
この辺りも順次アップデートがありますので、最新情報をチェックするようにしましょう。

 計測仕様の比較

冒頭で記した通り、GA4とUAには計測仕様に違いがあります。
よって、GA4とUAのデータを比較して効果検証を行うことは一概にできませんが、計測仕様を理解した上でデータを活用することは可能です。
計測仕様の把握はデータを利活用するための前提知識となりますので、下表を参照してください。躓きやすい項目については、ところどころ説明書きを用意していますので併せてご参照ください。

項目 UA GA4
セッションの開始条件

・セッション途中で別のUTMパラメータで流入した時

・初めてサイトに訪問した時

・過去にサイト訪問していて、現在はセッション切れの時

・深夜12時にセッションがリセットされる(→12時からは新しいセッションの開始)

・セッション途中で別のUTMパラメータで流入した時 廃止

・サイト表示時にアプリがフォアグラウンド(=バックグラウンド)で表示された時

・初めてサイトに訪問した時

・過去にサイト訪問していて、現在はセッション切れの時

GA4では、UAに比べセッションが開始される条件が狭まったため、セッション数が減少します。
特に、

  • セッション途中で別のUTMパラメータで流入した時
  • 深夜12時にセッションがリセットされる(→12時からは新しいセッションの開始)

の廃止の影響が現れますので、UAとGA4のデータを比べた時には思い出してみてください。

項目 UA GA4
目標(計測)

1セッション中に1回のみカウント

1セッション中に何度もカウント

UAでは、同一セッション中に複数回カウントできるコンバージョンはEC設定のpurchaseイベントのみでしたが、GA4では通常の目標も複数回カウントできるようになりました。そのため、GA4ではUAに比べ目標数が多く計測されるようになります。従来通りの方法で目標数を評価指標とすると評価を見誤ってしまいますのでご注意ください。

続いて他の違いも見てみましょう。

項目 UA GA4
アプリ計測 ウェブとは別のプロパティで計測 ウェブと同一のプロパティで計測
ビューの作成 1プロパティにつき25件まで作成可能 ビューの概念自体が廃止
目標(設定)

・目標設定(いずれかの条件で設定可能。ページ到達/イベントトラッキング/滞在時間/ページ表示回数)

・目標到達プロセスで到達フローを可視化

・すべて「イベント」という機能で計測

・目標到達プロセスは廃止
(ただし探索レポートで目標到達プロセスを作成可能)

【広告】自動タグ設定のオーバーライド 手動パラメータが優先し上書きされる

廃止

参照)【公式】UTMのオーバーライド

特定パラメータの除外 管理画面で指定した任意のパラメータを計測URLから除外する設定が可能 廃止(したい場合は計測時にGTM側またはBQ出力時に処理)
IP除外設定 フィルタ機能で無制限

・内部IPフィルタの制限で可能。ただし登録上限あり。

・正規表現での登録機能廃止。

・サブネットマスクでの登録可能

デフォルトページの除外 URLにindex,html等、デフォルトページを追加する機能を搭載 廃止
プロパティレベルの各種フィルタ機能 検索と置換など多種設定可能 IP除外のみは別機能で対応可。
「検索と置換」などの機能についてはGTM側で処理してからデータ送信をするなど、GA4側へのデータ送信前の処理が必要。
ボット除外 手動設定 GA4側でデフォルト除外

GA4での指標/分類(メトリクス/ディメンション)の変更点

GA4では、UAで提供されていた下記の指標(=メトリクス)や分類(=ディメンション)が変更・廃止されています。
下に変更点のみをピックアップした対応表を用意しました。
計測定義が異なるため、UAとGA4では指標や分類を一概に比較することはできませんが、前提を加味した上で類似データを作成することは可能です、備考欄に記載した内容を併せてご参照ください。

指標(メトリクス)一覧

UA GA4 備考
直帰率 指標追加。内容は「エンゲージメントのなかったセッションの割合」のため、以前の直帰率の定義とは異なることに注意。(追記:22年07月29日)

【代替策①】エクセル等で算出(100%-エンゲージメント率)

【代替策②】BigQuery導入(おすすめ)

離脱率 廃止
(「離脱数」は存続)

【代替策①】エクセル等で算出

(離脱数÷表示回数×100%)

【代替策②】BigQuery導入(おすすめ)

CVR(コンバージョン率) 指標追加。内容は「セッションのコンバージョン率」。※すべてのコンバージョン合計値に対する割合であり、個別のコンバージョン率は表示できない。(追記:22年07月29日)

【代替策①】エクセル等で算出

(各イベントの発生回数÷セッション数×100%)

【代替策②】BigQuery導入(おススメ)

ページビュー数

名称変更

・管理画面…「表示回数」

・GDP画面…「視聴回数」

 
平均セッション時間 名称変更⇒セッションあたりの平均エンゲージメント時間 ※厳密には異なる指標のため、一概に比較はできない。
ページ/セッション 廃止

【代替策①】エクセル等で算出

(表示回数÷セッション)

【代替策②】BigQuery導入(おススメ)

新規ユーザー

名称変更⇒「新しいユーザー」

 
ページ別訪問数 廃止

新設(類似指標)

「ユーザー単位のページ別訪問数」

ページの価値 廃止  
ページ/セッション
廃止  
平均ページ滞在時間
廃止

新設(類似指標)

「平均エンゲージメント時間」

※厳密には異なる指標のため、一概に比較はできない。

当該情報は、随時アップデートされていますので状況が変わるかもしれません、最新の情報をチェックするようにしましょう。(2022年7月現在)

参照:ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4のディメンションと指標の同等性(公式)

分類(ディメンション)一覧

UA GA4 備考

「ページ名」

・計測内容…URL

「ページ遷移+クエリ文字列」

・計測内容…URL

【代替策】別のディメンションを利用

URL(パラメーターあり)が見たい場合は

「ページ遷移+クエリ文字列」

URL(パラメータなし)が見たい場合は

「ページ階層とスクリーンクラス」

日付系

日付(YYYYMMDD)

年(YYYY)

年月(YYYYMM)

月(MM)

日(DD)

今年の週(week)

時(hour)

分(minute)

月間インデックス

ウィークインデックス

日インデックス

分インデックス

曜日

一日の時間

日付の時間と分

時間インデックス

 

「年月(YYYYMM)」ディメンションが廃止。

それ以外は踏襲。

 

【代替策】年/月/日/日付は存在するので、ディメンションを並べて利用する。

utm_term(キーワード)

utm_content(広告のコンテンツ)

2ページ目

 

廃止

 ※アトリビューションレポートでは一部利用可能

当該情報は、随時アップデートされていますので状況が変わるかもしれません、最新の情報をチェックするようにしましょう。(2022年7月現在)

参照:ユニバーサルアナリティクスとGoogleアナリティクス4のディメンションと指標の同等性(公式)

GA4での広告パラメータルール

基本的にはUAのものをそのまま使用できます。

さらに、キャンペーンの費用をインポートするための「utm_id」というパラメータが任意で追加可能になりました。

参照:Campaign URL Builder(公式)

自動タグ設定時のオーバーライド設定は廃止

自動タグ設定を使用している場合は、自動でタグ付けされたパラメータを UTM パラメータで変更することはできません。

GAでは、gclid 情報に基づいてすべてのトラフィック データが結び付けられます。

そしてさらに自動タグ設定により下記のメリットが享受できます。

  • GAのコンバージョン データを Google 広告のコンバージョン トラッキングにインポートできる
  • 個々の最終ページ URL に手動でタグを設定する手間を削減できる
  • 個々の URL への手動タグ設定で誘発しうる人為的エラーを排除
    (例: 本来のコード utm_source=google を utm_source=Google と誤入力・表記ブレするなど)
  • Google 広告のディメンション(例: 広告グループ)に基づいて、さらに細かいオーディエンスを作成できる
  • さらに詳細なGA レポートが利用可能

参照:【公式】UTMのオーバーライド

GA4のその他変更点

その他にもGA4ではUA時代の機能改廃がいくつか見られます。廃止による運用ルールの変更を伴う場合には、GA4の仕様を把握して新たな運用ルールを構築することが求められます。
改廃によるデメリットだけではなく、新規追加機能で恩恵を得られるものもあります。例えばGA360契約が必要だったGoogle BigQueryとの連携が可能になったことや、管理画面でのレポート作成時に機械学習が利用できるようになったことで、レポーティングの幅が広がり、カスタマイズ性も向上しています。
こちらも比較表にまとめていますので併せてご覧ください。

内容 UA GA4
自動収集イベント なし 自動で計測する自動収集イベントを多数用意

(うち、下記は特定の測定オプションを設定でオン/オフ切り替えも可能)

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video_progress
video_complete
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BigQuery連携 GA360アカウントのみが可能 GA4の無償版アカウントも利用可能
デフォルトチャネルグルーピング 編集可 編集不可
(時世に合わせGoogle 側で条件を自動アップデート)
カスタムチャネルグルーピング あり 廃止
セグメント 全レポートで利用可能 「探索レポート」内のみで対応可能
機械学習の導入 なし 収集データをもとに、GA4側が自動判定する項目が下記の指標
購入の可能性(今後7日以内に商品購入に至る可能性を予測する指標)
離脱の可能性(最近アクティビティのあったユーザーが、アプリまたはサイトを今後7日以内に利用しなくなる可能性を予測する指標)

GA4未対応CMS・ECツールへの実装

2022年7月現在、ワードプレスに代表される各種CMSやECサイトサービス等、プラングインやツール側の管理画面に用意されたGA連携機能が、GA4のトラッキングコードに対応していないケースが見られます。
代替策は、HTMLソースに直接GA4やGTMタグを記載してGA4計測を行うことです。
ウェブサイト側から値の出力を伴うEC設定や会員ステータスなどの付随情報については、計測できるデータに制限されることが想定されますが、GA4への移行を進めながら、各種ツールのアップデートを待つのが得策ではないでしょうか。

参照:https://support.google.com/analytics/answer/10447272?hl=ja&ref_topic=9303319

まとめ

GA4は、UAから大きく仕様変更が発生し設定方法やデータの閲覧方法など、慣れるまでは戸惑うことが多くなると思います。
この仕様変更をネガティブにとらえず、ウェブサイトでの計測設定を見直す機会と捉え、今一度自社のウェブサイトデータ計測環境を整えてみてはいかがでしょうか。

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