Facebookダイナミック広告の概要と運用する上で用意すべきこと

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Facebookダイナミック広告の概要と運用する上で用意すべきこと

昨今、Criteoをはじめとしたダイナミックリターゲティング広告の効果が良いとネット広告業界の中でも話題です。

主要SNSに位置づけられているFacebookでも、ダイナミックリターゲティング広告(データフィード広告とも呼ばれています)の実施が可能です。Facebookでは、Facebookダイナミック広告と呼んでいます。

本記事では、そのFacebookダイナミック広告の概要と、運用する上で用意すべきことを説明します。

※ダイナミックリターゲティング広告(データフィード広告)に関しては、概要をまとめた記事があるので、こちらをご一読ください。

仕組みから運用事例まで、読めばわかる、話題のデータフィード広告!

Facebookダイナミック広告事例紹介

ここで運用事例の紹介です。Facebook広告のLink広告とダイナミック広告の運用内容を比較したグラフです。

  • 期間:約3週間
  • 業界:ファッション
  • 目的:商品購入

このグラフからもダイナミック広告の効果の高さがわかります。

効果が高いことはわかったけど、それではFacebookのダイナミック広告とは一体何なのか?

次から説明をしていきます。

Facebookダイナミック広告概要

Facebookダイナミック広告とは

Facebookダイナミック広告とは、ウェブサイトへの来訪ユーザが興味を示した商品をFacebookの広告上に反映し、再度その商品の認知や購入を促進させる広告です。

Facebookダイナミック広告ではFacebookの「レコメンドエンジン」を活用して、広告配信をする点が通常のFacebook広告との違いです。

基本的にFacebookダイナミック広告は、一度広告主のウェブサイトに来訪したユーザに広告配信をするものです。(リターゲティング配信)

通常のFacebook広告でも同様のリターゲティング配信が可能ですが、次の点が違います。

※通常のFacebook広告をここではLink広告と呼びます。

<Link広告>

⇒アパレルサイト○社のウェブサイトに来訪し、A商品を見た。後日Facebookを見たときに◯社のA商品の広告や○社のほかの商品の広告が表示される。

<Facebookダイナミック広告>

⇒アパレルサイト○社のウェブサイトに来訪し、A商品を見た。後日Facebookを見たとき○社のA商品と、A商品と類似した○社の商品の広告が表示される。

上記は一例ですが、ユーザのウェブサイト上での閲覧履歴をレコメンドエンジンが学習し、その閲覧履歴に沿った・パーソナライズされた広告を配信するのがFacebookダイナミック広告です。

また、Link広告は個別に広告を作成・設定する必要がありますが、Facebookダイナミック広告では、レコメンドエンジンがユーザに適した広告を自動的に配信するので、個別に広告を作成することなく、ウェブサイト上の全商品を宣伝できます。Facebookダイナミック広告では適切なターゲットに適切なタイミングで適切な広告を表示し続けます。

Facebookダイナミック広告実施のメリット

  1. ユーザが実際に購入検討している商品、および類似の商品を広告として配信することで、購入率の向上やアップセルが見込めること。
  2. Instagramへも同様の形で同時に配信が可能なこと。(InstagramはFacebookの傘下です。)
  3. YDN、GDNでは、リーチできない層・掲載面にFacebookではリーチが可能なこと。

ダイナミックリターゲティングの代表格であるCriteoでもFacebookを配信面として指定ができるのですが、その配信ボリュームはあまり大きくはありません。ほかのメニューと面の重複が少ないことはメリットといえます。

Link広告などでも設定できるカルーセル形式の広告と見た目は同じです。

ただ前述のとおり、エンジンが学習して画像や広告文を決める点がFacebookダイナミック広告の特長となります。

<表示の一例>

Facebookダイナミック広告の実施に向いている広告主は?

<Facebookダイナミック広告の実施に向いている業界>

  • EC・通販業界
  • 旅行業界
  • 人材業界
  • 不動産業界  

<実施に向いているサイト>

  • 来訪するユーザ数が多いサイト
  • 掲載されている商品アイテムが多いサイト
  • 商品情報がよく更新される

Facebookダイナミック広告はリターゲティング配信なので、ウェブサイトに多くのユーザがくることが実施の推奨条件です。

マストのユーザ数はFacebook社では設けていませんが、目安として月に数万のユーザ数があると望ましいです。

そんなにユーザ数がいない、というウェブサイトをお持ちの方でも、Facebookダイナミック広告と同時にリターゲティング以外のユーザへ配信することもFacebookでは可能です。

リターゲティング以外のユーザというのは、例えば、興味関心ユーザや、拡張配信(リターゲティングのユーザに似ていると判断されたユーザへの配信)などを指します。

Facebookダイナミック広告だけでは効果がまったくでないという場合も、配信を伸ばすこと自体は可能なので覚えておきましょう。

Facebookダイナミック広告を実施する上で用意すべきもの

ここからは、実際に実施する上で必要なことを簡単に紹介します。

1・Facebookビジネスマネージャを開設する

詳細は下のFacebookヘルプページに記載がありますが、Facebookダイナミック広告を始めるためにはFacebookビジネスマネージャという管理画面のアカウントが必要になります。

https://www.facebook.com/business/help/1598907360340114

(出典:Facebookヘルプより)

2.製品カタログを用意する

Facebookダイナミック広告では基本的に「フィード」が必要です。Facebook上でのフィードは「製品カタログ」と呼ばれます。

製品カタログとは、自社サイトの商品データを一覧にしたものを指します。下に例を載せます。

 

製品カタログイメージ

この製品カタログをFacebookビジネスマネージャに読み込ませ、広告配信につなげます。

3.Facebookピクセル(計測タグ)をサイトに埋め込む

ウェブサイト上に、Facebookピクセルという計測タグを埋め込む必要があります。

それは、ウェブサイト上のどの商品が閲覧され、カートに追加、そして購入がされたかを計測できるようにする必要があります。

①から③が完了したら、どのユーザにどういった広告を出すか、Facebookビジネスマネージャ上で設定ができるようになります。

ここまでが、簡単な設定の流れとなります。

Facebookダイナミック広告を扱ったことがない、という方には少しややこしいと感じられるかもしれませんね。

最後に

Facebookダイナミック広告に力を入れる広告主が日を追うごとに増えています。

下のグラフは、ビカムとデジタルインファクトが出したデータフィード広告市場の共同調査(2016年12月~2017年2月)の内容をグラフで示したものです。

データフィード広告の市場規模は、2016年に前年比約5割増の649億円、2017年は前年比約4割増の894億円と予測がされています。

出典:Markezine

「2016年のデータフィード広告費、前年比5割増の649億円【ビカム、デジタルインファクト共同調査】」https://markezine.jp/article/detail/26175

こちらのデータからもまだ衰えを見せることのないデータフィード広告。

その1つを担うFacebookダイナミック広告も、今後さらなる展開を見せていくことが予想されます。

ユーザの行動に基づいて配信ができるFacebookダイナミック広告を実施して、自社商品の購入促進を狙ってみるのはいかがでしょうか?

弊社では複数のFacebookダイナミック広告案件を取り扱っております。不明点などありましたら、ご連絡ください。

 

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