【ABテストツール】かゆいところに手が届きすぎる、Adobe Targetの魅力とは?|ウェブ部

【ABテストツール】かゆいところに手が届きすぎる、Adobe Targetの魅力とは?

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ABテストによる施策検証をせっかく考えたのに、ABテストのツール仕様の問題で実施が不可能になった、そんな経験はありませんか?

苦悩して考え出したアイディアが、ABテストツールの仕様のために実施できず、お蔵入りしてしまう、なんてことはなるべく避けたいものです。

 そんな悩みを解決する高度なABテストツールの1つに、Adobe Targetが存在します。

Adobe Targetはターゲティングによる表示の最適化、レコメンド機能を持つAdobe社の製品です。

ABテストツールのようにクリエイティブの切り替えが可能で、ユーザ属性ごとにコンテンツを出し分けることができます。

製品名のとおり、ユーザターゲティングが特に優れており、別ソリューションのAdobe Analyticsと連携すれば、サイト内の行動情報でユーザを限定できるので、かゆいところに手が届くユーザターゲティングが可能です。

 ここでは、Adobe TargetでどこまでのABテストができるかを紹介します。

ABテストツール【Adobe Target】とは?その特徴

細部までこだわったABパターンが比較可能

ABテストの主な目的は、パターン比較を通してページの最適化を図ることですが、ユーザグループごとに表示するページ内容を変えて、ユーザグループ単位での最適化を図ると大きな成果を得られます。

的を絞ったターゲティングをした場合には、ユーザが限定的になるので、単純なバナー比較だけではなく、ページの様々な要素を変えてパターン比較し、対象のユーザが欲しいであろう情報を提供できれば、より効果が期待できます。

Adobe Targetはターゲティングに特化している分、ABパターンの比較も細部までこだわることができます。 

例えば、全国展開しているショップサイトでは、地域ターゲティングとして、「沖縄にいるユーザ向けに上部の大バナーを変えてみる」というようなことはよくあるケースです。

それだけでもサイトへの印象は変わりますが、さらに、グローバルナビゲーションを沖縄ユーザ限定のメニューに変える、店舗一覧の順番で沖縄店を上部に配置する、などページを全体的に最適化するとユーザビリティーはより向上します。

Adobe Targetでは、テストを行う個所を1ページにつき最大7個まで設置できますので、十二分に細部までこだわったテストパターンを作成できます。

 

※図1 ページに複数個所のテストが可能
図1

また、単純に1つのページをテストするだけでなく、複数のページで表示を変えてテストができるので、ページを跨いだパターン比較を行い、ユーザ体験の最適化も行えます。

 

※図2 複数のページで表示を変える

図2

 

その他、新規/リピーターでLPのコンテンツ表示を変えて、CVRが改善することはよくありますが、さらに、その後のページでも表示パターンを変えて、顧客のロイヤリティ向上を目的としたテストも可能です。

 

高度なターゲティング機能

Adobe Targetはユーザの地域や訪問回数だけでなく、下の一般的なユーザ情報でターゲティングすることも、もちろんデフォルトで可能です。

  • ブラウザタイプ
  • ブラウザバージョン
  • ブラウザの言語設定
  • モバイルデバイス
  • OS
  • リファラー
  • 検索エンジン
  • 検索キーワード
  • URLパラメータ

上記以外のユーザ情報でも、JavaScriptで自由に設定して独自のターゲティングができます。

例えば、TOPページで新商品の紹介を行うため、大バナーを表示させたいが、アクセスするたびに新商品ばかりをアピールすると目につきすぎてマイナスの印象を与えかねません。

そこで、保持期限1週間のCookieにTOPページの表示回数を記録させて、ユーザの表示頻度に合わせて、バナーの露出量を変える、といった独自のルールでターゲティングすることができます。

※図3 ユーザの表示頻度に合わせてバナーを変更

図3

 

Adobe Analytics連携によりサイト内行動でターゲティングが可能

ほかのABテストツールにはないAdobe Target最大の特長は、Adobe Analyticsと連携し、Adobe Analyticsで作成したユーザセグメントをAdobe Targetでも利用できるという点です。

※図4 Adobe AnalyticsとAdobe Targetの連携イメージ

図4

Adobe Analyticsは高度なアクセス解析ツールであり、サイト内のユーザ行動をデータとして取得しています。

そのため、Adobe Analyticsでは、ユーザが「どのページ」を「どれくらい閲覧した」のか、「どんなアクション(会員登録や購入、ログインなど)を何回行った」のか、など通常のABテストツールでは、取得できない情報でユーザセグメントを作成することができます。

Adobe Targetなら、そのAdobe Analyticsセグメントをターゲティングで利用できます。

これによりサイト内行動データをフル活用すれば、ほかのABテストツールでは難しい、下のようなターゲティングも可能となります。

・先月10回以上サイトに訪問し、1回以上購入したロイヤリティの高いユーザ
・会員登録して購入履歴もあるが、先月はサイトに訪ずれていないサイト離れしたユーザ
・会員登録のフォームまでは到達したが、登録完了までは至っていない、会員一歩手前のユーザ
・・・など

Adobe Analyticsを連携したターゲティングで例をあげると、目的のコンバージョンを行ったユーザがよく見ていたページをAdobe Analyticsで分析して、そのページを見たが、まだコンバージョンに到達していないユーザに対して会員登録の案内を大きく表示し、コンバージョンへ誘導するなどがあります。

このように、サイト内行動の分析結果からコンバージョン確度の高いユーザパターンを見つけてターゲティングすることでCVRが大きく向上する事例をよく目にします。

 

まとめ

Adobe Targetは細かなテストパターンを高度にターゲティングできる優秀なツールであることは、間違いありません。

そして、Adobe Analyticsを利用されているサイトにとっては、連携活用もできて、かなり魅力的なソリューションです。

Adobe Targetを使ってほかのサイトにはない独自アイディアのユーザ最適化を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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