業界ごとに設定すべき広告表示オプション一覧!|ウェブ部

業界ごとに設定すべき広告表示オプション一覧!

リスティング広告

『広告表示オプション』という言葉、リスティング広告の運用者であれば聞いたことがあると思います。むしろ広告表示オプションは、昨今では、デフォルトで設定することが、当たり前の機能となっていますね。そこで、広告表示オプションを設定しても、それほど改善幅は大きくないよね~とないがしろにしていないですか!?

実は、広告表示オプションを適切に設定することで、自社の情報をより掲載することができ、結果としてクリック率をはじめとした様々な恩恵を受けることができます。

この記事では、そんな広告表示オプションを改めて見直すと同時に、業界ごとに設定するべき有効な広告表示オプションの設定一覧を解説したいと思います。

広告表示オプションとは

広告表示オプションとは、通常のテキスト広告に住所や電話番号、さらにフリーテキストやリンクを追加できる機能です。では、実際に広告表示オプションを設定した広告を見てみましょう。

 広告表示オプション_概要

※上:コールアウト表示オプション 下:サイトリンク表示オプション

 上図の赤枠で囲われたところがすべて広告表示オプションになります。
設定した場合、掲載広告の占有面積をいっきに広げることができます。

 上図の広告表示オプションはコールアウト表示オプションとサイトリンク表示オプションの2種類を設定していますが、その他にも様々な種類のオプションを設定できます。下にまとめましたので、参考にしてください。

 

【広告表示オプション一覧表】―Google広告

種類 機能 目的
サイトリンク表示オプション/動的サイトリンク表示オプション 別サイトへのリンクを表示できる(LP等) 購入ページや問い合わせフォームなど、ユーザニーズにあったサイト内の特定ページに誘導する
コールアウト表示オプション/動的コールアウト表示オプション 商品サービスの詳細情報を表示できる 広告のメッセージの補完、商品サービスの特徴・メリットの説明
電話番号表示オプション 電話番号、通話ボタンの表示ができる 電話による問い合わせ促進、電話CVを短縮化(広告上で実現)
住所表示オプション 住所・地図上のマーカ、ルート表示のリンクを表示できる 実店舗への誘導
アプリリンク表示オプション アプリのダウンロードボタンを表示できる アプリダウンロードの促進
価格表示オプション カテゴリに即した価格を表示できる 購入促進
販売者評価表示オプション 利用者からの評価を表示できる 客観的な評価からユーザへ信頼感を与え、CV促進

 

広告表示オプションといっても、種類も様々で、できる事も異なります。

「何を実現したいのか?」 目的を明確にした上で使い分けましょう!

 

広告表示オプションを設定するメリット

広告表示オプションを設定することで1回の検索結果に対して、広告内容以外の貴社のアピールポイントを表示でき、広告の専有面積を広げることができます。

広告表示オプション設定前の広告と設定後の広告を見比べてみてください。

 広告表示オプション設定前設定後比較

 

広告表示オプションを設定することで、オーガニックの検索結果を押し下げ、広告枠の占有面積が広がっていますね。それにともない、広告の占有面積も約2倍近くに広がることがわかると思います。

結果、広告の視認率が高まり、クリック率が向上します。この点が広告表示オプションの最大の魅力です。

これに付随しリスティング広告の仕組み上、下のようなメリットもあります。

品質スコアの改善

品質スコアは、大きく「広告のクリック率」、「キーワードと広告の関連性」、「ランディングページの利便性」の3つの要素を基準に評価され、その大部分の割合を占めるのが、クリック率です。

クリック率が高まれば、自然と品質スコアにも良い影響が出ます。

広告ランク(掲載順位)の向上

広告表示オプションの設定の有無は、広告ランクに加点するとGoogleは公言しています。
つまり、広告表示オプションを設定するだけで、広告ランク(掲載順位)向上に大なり小なり影響があります。

Googleを筆頭に検索エンジンの最大の目的は、検索ユーザーに最適な情報を届けることです。

この大義名分を踏まえれば、ユーザーに有益な情報を提示する広告表示オプションを設定することが、広告自体の評価につながるというのも納得できるでしょう!

広告コスト(クリック単価)の節約

Google AdWordsにおける広告がクリックされた際の課金の計算式は、

(次の順位の広告ランク)÷(自社の品質スコア)+1円(通貨の最小単位)となっています。

掲載広告の品質スコアが向上することで結果として1クリックあたりの入札単価を抑えることができます。

広告表示オプション_広告コストの節約

 

ご理解いただけたでしょうか。広告表示オプションの設定は良いことづくしです!

 

業界ごとに設定するべき広告表示オプション一覧

 

ここからは広告表示オプションの発展的な話(いわゆるテクニック的な話)です。

ただ、忘れてはいけないのは、リスティング広告の目的を明確にしておくことです。その目的は業界によって異なるでしょうし、設定するべき広告表示オプションも、もちろん異なってきます。

 

それでは、具体例をみていきましょう。

実店舗を構える、来店促進をしたい業界・企業 ~住所表示オプション~

■来店促進

実店舗へ直接ユーザーを誘導したい!
EX.) 居酒屋、飲食店、クリニック、歯医者、サロン、エステ、ジム
保険、料理教室、英会話教室、中古買い取り、車・バイク屋

■店舗購入

オンラインでの商品購入はハードルが高い。実際に商品を見てから購入する!
EX.) ジュエリーショップ、アパレルショップ、ケータイショップ

■イベント集客

スポットで開催するイベントなどに誘導したい!
EX.) ショールーム、展示会、ブライダルフェア(式場・ホテル)

■その他には、全国に店舗を構えている方にも有効な設定です。

 

《活用事例》
クリニックを経営している方が住所表示オプションを設定した例を考えてみましょう。

千代田区周辺で、クリニックを探しているユーザーが、携帯電話で「クリニック 千代田区」と検索した場合、そのユーザーはウェブサイトでクリニックのことを調べることができるほか、広告に表示される地図からから直接クリニックまでのルートをたどることができます。さらに、携帯電話だと通話ボタンも表示されるので直接予約をすることができます。

住所表示オプションを設定することで、広告自体の占有面積も広がり、クリック率UPを期待できるほか、来店を促進することができるので、直接的な訪問率UPも期待できるでしょう。

住所表示オプションは、コールアウト表示オプションと組み合わせても、効果的です。

例えば、「年中無休」や「当日予約受け付け中」、「予約なし診察可」といったユーザーにとって有益な情報をコールアウト表示オプションにて設定することで、ユーザーにリアルタイムでの診察が可能ということを伝えることができ、更なる効果を期待できるでしょう!

 

ちなみにGoogleの調査によると、スマートフォンで地域の情報を調べてから、1日以内に店舗を訪れるユーザーは全体の50%に上るそうです。

住所表示オプションを上手く活用することで、実店舗を構えている方は、より多くのユーザーに来店を促すことができます

また住所表示オプションを設定することで、Googleマップ上にも広告を表示できるというのもメリットの1つです。

電話問い合わせが多い業界・企業 ~電話番号表示オプション~

■緊急性のあるビジネス

ユーザーのすぐに電話したい!というニーズを捉える
EX.) 水周りトラブル、カギトラブル、その他故障対応、代行運転、害虫駆除、葬儀、動物病院

■ローカルビジネス、電話予約、店舗誘導

場所を問わず、電話での予約・問い合わせを促進!
EX.) 居酒屋・飲食店、クリニック、歯医者、サロン、エステ

《活用事例》
緊急性の高いビジネスを運営している方が電話番号表示オプションを設定した例を考えてみましょう。今回は、カギトラブルを想定します。

千代田区在住で、自宅の鍵を紛失してしまったユーザーが、「千代田区 鍵屋」と検索した場合、通常はウェブサイトで電話番号やサービス時間を調べることが多いと思われます。そこで、電話番号表示オプションを設定することで、広告に表示される通話ボタンから、直接電話を促すことができます。

 

電話番号表示オプションを設定することで、住所表示オプション同様、広告自体の占有面積も広がり、クリック率UPを期待できるほか、ユーザーの緊急性の高いニーズを的確にとらえ、問い合わせまでの導線を短縮化することができるので、直接的な問い合わせ率UPも期待できるでしょう。

電話番号表示オプションは、コールアウト表示オプションと組み合わせても効果的です。

例えば、「24時間対応」とか「電話問い合わせ無料」、「最短10分で到着」、「クレジット払いOK」といった内容と組み合わせて、訴求しましょう!

広告表示オプション活用事例

上の2つの活用事例は、あくまでも電話での問い合わせや、実店舗への集客を目的としている場合に効果的なものです。

 

「サイトリンク表示オプション」と「コールアウト表示オプション」はすべての業界・企業で有効活用できるので、デフォルトで設定することをオススメします。

そのほかにも、Eコマースを運営している方は、「レビュー表示オプション」を設定することで、ユーザーに安心して利用できるサイトだということを伝えることができたり、アプリを作っている方は、「アプリリンク表示オプション」でダウンロードを促進したりと、広告表示オプションはその種類もさることながら、目的に合わせて使い方も様々です。

いかがでしたでしょうか。

広告表示オプションは良いことづくし、ということがおわかりいただけたと思います。さらに、広告表示オプションは、目的にあわせて使い分けることで、様々な効果が期待できます。

是非、この機会に実践してみてください!

WEBマーケティングの成果を上げたい方へ

ウェブ部の運営団体である「株式会社メディックス」は、WEBマーケティングに関するコンサルティング及び代理店サービスを提供しております。
メディックスは成果を上げるために、以下の点にこだわります。

  • 徹底的な顧客理解
  • ユーザー視点でのプランニング
  • マーケティングパートナーとしてのビジネススタンス

ウェブ部の内容に少しでも興味を持たれた方は、お気軽にお問い合わせください。


ご相談・お問い合わせはこちらから

関連記事